アラキドン酸とアナンダマイド
アラキドン酸は肉類や魚類、さらにレバーや卵などに多く含まれていることは、多くの皆さんが理解されているでしょう。
肉類には豊富なアラキドン酸が含まれていますが、アラキドン酸を摂取することで代謝されるアナンダマイドについて理解しておきましょう。
アラキドン酸に由来するエコノサイド、つまりアラキドン酸を骨格に持っている物質がアナンダマイドです。
動物の体内に存在し、脳に多く存在しています。
このアナンダマイドは至福物質とも言われ脳内麻薬物質の一種とも考えられ、また中枢神経系、末梢等で様々な作用を持っていることも知られるようになってきています。
食品類からアラキドン酸が体内に入ると、ホスファチジルエタノールアミンのアミの基に転移、そこからN-アラキドノイルホスファチジルエタノールアミン、さらにアナンダマイドに生合成されます。
アラキドン酸を摂取することで脳内麻薬とも言われる至福物質が誕生するわけです。
お肉類を食べると、満たされた気分、幸せな気分になります。
ほかの食品よりもお肉を食べることによる至福感はかなり大きなものです。
この至福感、幸福感を出しているのがアナンダマイドといわれているのです。
この他にも睡眠調整を行ったり、痛みを軽減する、また食事の量を調整する等の働きを持っていると考えられ、現在も研究が進められています。