痛覚低下,記憶障害,幻覚

なぜアラキドン酸はおなかの赤ちゃんに必要?

大人は食品に含まれるアラキドン酸を体内で利用できますし、リノール酸が含まれる食品を摂取することによって体内でアラキドン酸を合成できます。
でも高齢者、乳幼児はその力が弱いため、積極的にアラキドン酸を体内に取り込むことが必要となりますが、高齢者の場合食品から、乳幼児の場合母乳、人工乳から摂取する事が出来ます。

乳幼児にとって脳の発達を促すこの成分は必要不可欠なものとなりますが、胎児にとっても非常に重要な成分です。
胎児は母親のお腹の中で受精卵から胎児に成長し、胎盤から栄養素や酸素、生命を継続するために必要なものをもらって成長します。
骨や心臓、神経が作られ脳も作られていきますが、この脳細胞の発達、神経細胞の新生にアラキドン酸が不可欠なのです。

胎児は母親のお腹の中で10か月の間、様々な機能を作り上げていきますが、特に脳細胞は爆発的な成長を遂げます。
神経細胞の元となる幹細胞、さらに幹細胞から神経細胞が誕生するのですが、この神経新生に欠かせないのがω-6系の多価不飽和脂肪酸であるアラキドン酸、さらにはω-3系の多価不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸などです。
こうした栄養素、成分が母親からしっかり補給されないことは、胎児の様々な発育に大きな影響を与え、特に脳細胞に関しては大きな支障が出るという事がわかっています。