痛覚低下,記憶障害,幻覚

アラキドン酸からの健康効果

アラキドン酸というと、脳の情報伝達機能に深く関わりがあり、ボケないようにとか、老人性痴ほう症の予防にいいらしいという事は理解されている方が多いでしょう。
でも、アラキドン酸の健康効果は、それだけではないのです。
様々な健康効果がありますので、健康的な生活に活かしていきましょう。

脳の神経細胞の主要成分となっているアラキドン酸は学習能力向上や記憶力向上、判断力や思考力の低下を改善する成分として知られています。
神経細胞間の情報伝達物質を容易にするために細胞膜を柔軟にする働きが、こうした向上効果をあげています。

実はこのアラキドン酸、免疫機能に関しても深く関係しているのです。
アラキドン酸カスケードの中でホスホリパーゼという酵素によって遊離し、さらにシクロオキシゲナーゼの作用を受けるとプロスタグランジンを生合成します。
プロスタグランジンは生体調整ホルモンなので、免疫細胞を調整してくれるという効果もあります。

この生体調整ホルモンプロスタグランジンによって、高血圧コントロールも行っているといわれています。
またプロスタグランジンが作られ正常に働くことによって血液内のコレステロール値を減少させるという効果も期待されます。

ポイントは、必要量を摂取するという事です。
今日本人の一般的な食事を見ると、アラキドン酸が不足するという事はないといわれています。
しかし高齢になるとリノール酸などを含む食べ物からアラキドン酸を合成する力が弱くなるため、高齢の方などはこの成分が含まれる食品を積極的に摂取する事が必要です。