アラキド酸とサイトカイン
アラキドン酸は酵素などの作用を受けてアラキドン酸カスケードにおいて様々なエコノサイドを作り出しています。
プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンを代謝します。
ホスホリパーゼによって細胞膜のリン脂質から遊離、さらにシクロオキシゲナーゼ「cox」によってプロスタグランジン、トロンボキサン、リポキシゲナーゼによってロイコトリエンが生合成されています。
このうち、シクロオキシゲナーゼ経路で作り出される物質には、PGE2、PGI2、PGF2、TXA2などがありますが、それぞれ、サイトカインの刺激によって炎症などを起こしている部位に誘導され、その作用を起こしています。
サイトカインとは何か、というと、細胞から放出される細胞間の情報伝達物質の事です。
「微量生理活性タンパク質」といいます。
様々な生活活性を起こしますが、中でも、炎症、免疫に関するものが多く、これらに関して細胞の増殖などを行っています。
つまり、サイトカインが刺激によって、炎症や痛みを起こしている部分に様々な作用が誘導されるという事です。
PGE2の場合、胃粘膜保護作用、血管拡張、血管透過性の亢進などがあり、PGI2も胃粘膜保護作用、さらに血小板凝集抑制作用があります。
PGF2は子宮平滑筋収縮作用、TXA2は血小板凝集作用があります。